2011年7月25日月曜日

ポジティブ意識とポジティブ思考の関連性

ポジティブ意識とポジティブ思考の違い、ネガティブ意識とポジティブ思考の違いについては、説明しました。
この意味合いの違う、ポジティブ意識とポジティブ思考ですが、確かに意味合いが違うのですが、関連する部分もあります。ポジティブ意識の状態の時にはポジティブ思考がしやすく、ネガティブ意識の状態の時にはネガティブ思考に陥りやすいということがあります。そのために混同されることも多かったと思います。


ポジティブ意識の状態の時には、ポジティブ思考がしやすいということがあります。
ポジティブ意識のときには、ポジティブな感情(明るい、楽しい、うれしい、喜び、愛しい、好き、幸せ)になっていることが多いと思われます。
誰でも、嬉しいときや幸せなときは、世界全体が幸せに輝いていて、一緒にいてくれるように感じます。幸せなときには、あんまり自分のこと考えていません。その上、何でも前向きに積極的に考えられます。
これは、嬉しいときや幸せなときは、利他的なポジティブ意識(利他的な全体的な意識)が高まることを表しています。この状態の時には、ポジティブ思考(前向きな、積極的な心構え)もしやすいはずです。

ネガティブ意識の状態の時には、ネガティブ思考に陥りやすいということがあります。
ネガティブ意識のときには、ネガティブな感情(暗い、悲しい、寂しい、恨み、憎しみ、嫌い、不幸せ)が生じやすく、その感情に捕らわれていることが多いと思われます。
悩みの中にいるときや恨んでいるときには、自分のことや自分の都合ばかり考えていることが多いのではないでしょうか。悩みの中にいるときには、独りきりです。自分や自分の都合を優先して考えると、人間は不幸を感じるようにできています。
これは、悩んでいるときや恨んでいるときは、利己的なネガティブ意識(利己的な個別的な意識)が高まることを表しています。この状態の時には、ネガティブ思考(後向きな、消極的な心構え)になりやすいものです。

このように、ポジティブ意識(利他的な全体的な意識)と、ポジティブ思考(前向きな心構え)は違いますが、関連性はあるのです。そのため、混同されることも多かったと思われます。


今の世の中は、全体的にはネガティブ意識が強いような傾向があると思われます。前向きな心構えのできるネガティブ意識の強い人が、社会でも強い立場に立っているのではないでしょうか。この社会の状況を憂えている人は多いと思います。

ニューエイジの世界では、今の社会は一時的に悪くなるとしても、そのうちいずれ理想の世界が訪れるような話もあります。それが果たして本当なのかどうかは知りませんが、自分が死んで何十年、何百年後のことでは、どういう社会なのか考えてもあまり意味がありません。
そんなはるか先の世界のことよりも、今現在の状況がネガティブ意識の強い世界だということの方が、自分自身に与える影響という点からは重要です。
日本においても、毎年ホームレスの人が寒さなどで何人も死んでいっていますが、ほとんどの人は気にかけません。本当に困っている人を助ける人もまれです。株などで相当儲けたような金持ちでも、慈善事業などにあまり寄付はしません。
こういう社会状況の中で、自分の意識をポジティブ意識にし、その状態を保っていくためには努力も必要になります。


自分の意識をポジティブ意識に保つための方法の一つが瞑想です。しかしながら瞑想をはじめても、なかなか宇宙との合一、すべてとの合一のようなサマーディ状態には入れません。このような状態には、かなりの努力をしても一生入れないかもしれません。誰でもすぐにサマーディに入れるなら、ポジティブ意識を持つこともたやすいことです。(ただしサマーディ状態になったからといって、仏教でいうニルヴァーナではありません。)
最初は誰でも取り組める初歩的な段階から始めるしかありません。そのために慈悲の瞑想などがあります。

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