2011年7月15日金曜日

審神者の仕方

チャネリングの内容が信じるに値するかどうかについて考えてみたいと思います。

もし、ある人が口はうまくても内容が嘘であったら、誰もその人のことは信じなくなります。その人の語る言葉が、本当のこと(事実と一致すること)であるからこそ、周りの人々はその人物を信用することができるのです。
チャネリングについても、それと全く同じことが言えます。チャネリングを通じて語られる内容が、本当であるか(事実と一致しているか)どうかをみるということです。チャネリングの真偽は、チャネラーを通じて語られる内容が、事実であるかどうかによって、最終的に決められるのです。
これを神道では、審神者(さにわ)と呼びます。出てきた霊の真偽を判定する行為のことです。

ところが、こうしたあまりにも当たり前のことが、チャネリングのような外国から来たものでは、おろそかにされることが多くあります。チャネリングでは、クライアント側はどうしたらよいのか、とたんに分からなくなってしまうのです。
この理由の一つは、どうやって真偽を見分けるのかというようなことを丁寧に指導してくれる人がいないからでもあります。チャネラーの述べる神様からのメッセージに対して、真偽を確かめるなどという大それたことは、とても自分にはできるはずがないと思い込んでしまうのです。
もうひとつの理由は、あるいは最初からそのチャネラーのことを信じてしまっており、本物かどうかの判定が必要だということまで考えが及ばないからでもあります。

世に出ているチャネラーからのメッセージを聞く場合には、その内容の真偽を確認するのは当然のことです。別の世界からのメッセージで成り立っているチャネリングでは、メッセージとチャネラーの真偽をチェックすることは基本中の基本ということになります。


1.メッセージの内容に意図的に盛り込む嘘

まず最初のチャネリングの嘘を見破る方法は、メッセージの中に意図的に盛り込む少し(1割以下)の嘘の部分を、いかに的確に見抜くかという点にあります。

巧妙な物の怪(魑魅魍魎、悪霊)は、メッセージの大部分(9割以上)の内容は真実を述べていることが多いのです。物の怪も、チャネリングでクライアントにとっての真実や、霊的な真理を述べて信用させます。
その真実の部分を含むことで信用させ、メッセージを悪用していきます。それはメッセージの内容に、意図的におかしい部分を少しだけまぜることで行います。メッセージに真実が含まれていたために、そのおかしい部分まで、本当のことであると信じてしまうようにさせるのです。
これが物の怪(魑魅魍魎、悪霊)の取る、代表的な騙しのテクニック(手口)です。

この少しのメッセージの中のおかしい部分が、大変に大事な部分です。意図的に盛り込むメッセージの中に、いままでの何かを根本から引っ繰り返すような内容が込められていいます。
そのたった1割以下にすぎないおかしい部分でも、メッセージ全体の最終的な方向性が決められてしまうのです。メッセージの重大性という点からは、そのおかしい部分は、1割よりも、もっとっずっと大きな割合を占めているといえます。

そのためには、告げられたメッセージを、全体的な観点から検証しなければならなりません。
クライアントにとっての個人的な真実は、真偽が分りやすいでしょう。分りやすい部分には、嘘は混ぜないことが多いと思われます、ですから、メッセージの中の霊的真理に注目した方が良いかもしれません。
霊的な真理と思われるものと、異なる内容がメッセージにあった場合、それがチャネラーの単なる未熟さから出たものなのか、あるいは意図的に仕組んだものなのかを判断していかなければなりません。意図的に仕組んだものであると考えられた場合には、そのメッセージ全体を信用するべきではありません。そのチャネラーもメッセージも偽物として捨て去るべきものです。
こうした鋭い洞察力が審神者(さにわ)には要求されるため、なかなか真偽の判定は、難しいのです。


2.チャネラーの現実の行動や生活態度

次のチャネリングの嘘を見抜くための方法は、チャネラーの現実の行動や生活態度を観察し、チャネリングの内容を検証することがあります。

チャネリングのメッセージに表れる嘘は、大変に巧妙なものです。見抜くためには、それを語るチャネラーの実際の行動や生活態度を注意深く観察することが求められます。
誰でも、口先では言葉だけでは立派なことが言えます。しかし、それが本心でないときには、現実の行動や生活の中で、必ずおかしな点が出るものなのです。

その人間の本性は、特に金銭に対する姿勢や名誉心などに端的に現れます。

もし、相手が初心者のチャネラーならば、ひたすら謙虚に自分の利益を求めることなく、人々のために精いっぱいの奉仕をするべきです。これによってのみ、真偽が判断されることになります。
一度、会っただけでは、そのチャネラーの現実の行動や生活態度を検証することが難しい場合もあります。その場合は、保留にしておくしかないでしょう。

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